安全って教えたのは誰?
「ネット利用に不安」45%、内閣府世論調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080126-00000038-yom-soci
まあ、妥当な反応。というか残りの55%の人の存在が逆に不安だけど、中には「なに?インターネット?」と言う方もいるのかな?
一応、こういう記事を書くときには、調査対象の選別の仕方くらいは書いてほしいところ。
この調査の信用性が45%ほどにダウンします。
車は便利ですが、安全だと思ったことはありません。ドライブは楽しいですが、自分で運転するときにその危険性というものを忘れれば、危険予測もしなくなり、たまたま一回のドライブは運良く何事もなかったとしても、いつかは大事故を起こします。
バスや電車も便利ですが、こちらは運転手・運営会社が保証してくれているものであり、そのための運賃を払います。
インターネットを使う上でもそれはいえると思います。
インターネットはとても便利で有益なものです。
ですが、技術進歩が激しく、誰も保証してくれないため、自己防衛を意識する必要があります。知識もなく自分は安全と思ったら終わりです。
ウィルス対策ソフトがあれば大丈夫とか、
ファイヤーウォールがあるから大丈夫とか、
フィルタリング(選別)機能があれば大丈夫とか、
言うのはどんなに偉そうな人が行っても真っ赤な嘘です。
この発言を言った方が保証してくれるわけじゃありません。(ウィルス対策ソフトも値段分しか返ってこないはず)
どこまでの機能を使ってよいか、情報を登録してよいかは使用者自身の判断と責任に委ねられると思います。
私の場合、
今ではネットショッピングも普通に行うようになり、ネット内決算も当たり前のようにしますが、遠方に住む両親には受取時の決済を勧めます。
WinnyのようなP2Pソフトに興味はありましたが、それで問題を起こした際に、今の職を失うほどには魅力を感じませんので、やりませんでした。
年に一度くらいは、使用しているのとは他のウィルス対策ソフトの検索サイトで、ウィルススキャンもやってみています。(時々、見つかるものがあります。会社によって判定基準が違うみたい)
無線LANの導入は昔に比べれば簡単になりましたが、仕組みもわからない人には勧めません。
インターネットは、電化製品と違いメーカー保証もない、不安定な世界ではありますが、便利であり、またそれゆえに可能性のある世界です。
車と同じように便利だけど、危険もあるものと割り切った上で、自分でリスク管理を考えて使ってもらえたらと思います。
そもそも、この55%の安全神話はインターネット普及率UP活動と住基ネットワーク導入のために散々安全を言ってきたツケなのでは?
世論を都合よく躍らせるための調査なのか?
ひとまず、一番確実なのは、心配なときの相談口を用意しておくこと。
身近にパソコンに詳しい方を見つけて、その方が少し変人でも大切にしてあげてください。