散髪

 美容室でも床屋でもいいんだけど、美容師という職種からみると、SEをやっていると出てくる(周りから聞こえてくる)愚痴って、かなりいい加減なものかなーと思うようになりました。
 まあ、美容師という職業に詳しいわけではないけどなんとなく、こんな感じに。


 自分自身、ヘアースタイルとか流行とか詳しい方ではないので、カットをお願いするにしても、どんな形がいいとか、上手く伝えることが出来ません。
 もっとぶっちゃけ言うと、ファッション誌を読むわけでもなくわりと疎いと思う反面、あまりにも変に切られて自分のイメージが変わるのは嫌だなと思ったりします。
 それと対比することで、SEをやっていて、ユーザーが(システムを)よくわかってないとか、必要なことを言わなかったとか、すぐ変更を出してくるとか、技術屋の言い訳として聞きますがこれってどうなんでしょう?
 ユーザーがシステムをわかってないけど、システムを導入したいと言うのは、自分のヘアースタイルも切り方もわかってないけど美容室に行く自分とどこが違うのかな。


 たぶん、クレーマーレベルのお客からの要求であれば、確かに正論でしょう。美容師でもイメージどおりじゃなかったとお客に訴えられたケースもあるようですし、たしかに無茶な要求・変更はあると思います。


 「タレントの○○似の髪形にしてください。」と言ったとして(いや、それ似合わないよ。。。)と思うかもしれない。
 そこでそのまま言われた○○似の髪形にして、言われたとおりにやりましたと言う美容師はどんなに技術が優れていても、通いたいとは思いません。
 お客の意見を会話の中で上手く誘導して、要望を変えたり、アレンジを加えたりして、本人も納得できる及第点を見つけられる、そういう人が上手い美容師と言われるんだと思います。


 最近(SEの)仕事の話をしていて、ユーザーがシステム知識を持っていて当たり前、話が通じない側が問題あると言った意見を見ることがあるんだけど、それって客に要望することなんでしょうか?
 ユーザーがシステム知識がないなんて当たり前、話は言うまでが仕事なんじゃなくて、理解してもらうまでが仕事なんじゃないでしょうか。


 言われたものをそのまま作るのが理想の仕事と言うならば、美容室で「前髪を何センチ切って、脇は・・・」という感じに事細かく作業指示を出すのが良い客で、それを正確に行うのがよい技術者となります。
 似合う、似合わなかったの責任はすべてお客持ちでしょうか?


 たぶん、仕事の規模(間に入る人の多さ)とか技術知識の広さとか、一概に比較できるものでもないと思いますが、技術系サービス業として、美容師を見ていて学ぶことはありそうだと思う、今日この頃です。


 昔は、建築や土木といった設計業が比較対象だったけど、いつのまにか変わってきたなぁ。