アブダクション

 前に本を読んでいて知った言葉だけど、使い慣れない言葉で忘れていたので、備忘録的に。


 進化論への否定意見として、反証可能性を問うものがあります。
 反証可能性とは、科学は再現性を持ち何度も確認できるものだという意見であり、それが出来ない進化論は科学的でないという意見です。
 たしかに、再現性という点では人類の手でもう一つ地球を作ることも出来ませんし、歴史を再現するということは不可能です。


 こうなると、なにが科学的なのか、再現性がない歴史を科学で扱うことは可能なのか、という命題が生まれてくるもので、なかなか面白いテーマだと思いました。


 「アブダクション」の詳しくは、検索で、他の専門家の記述を読んだ方が正確だと思いますが、ざっくり書くと。


 科学的な推論は、演繹、帰納アブダクションの三つに分けることが出来る。
  ・演繹:規則と事例から結果を導きだす推論
  ・帰納:事例と結果から規則を導きだす推論
  ・アブダクション:規則と結果から事例を導きだす遡及的推論型・仮説形成型の推論


 結論から言えば、科学的な推論は、演繹、帰納だけでなく、アブダクションも含まれるから、再現性がない歴史を扱うことも科学的であるということになります。>で本当にいいのかな?w


 アブダクションは、ぴったりな日本語(漢字)がないためか、いまいちピンと来ないところもあるのですが、仮説やひらめきとかに関わる推論なので、機会があればどう科学的なのか少し文献を調べてみようかなと思います。