キヨスク、リストラ補充失敗

 首都圏のキヨスク、3分の1が臨時休業…リストラ補充失敗
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070413-00000108-yom-soci


 あまりにも馬鹿らしいというか、愚かしいというか、誰がこのツケを払うことになるのか?
経営陣の顔を見ておきたいものです。


 最近のキヨスクSuica決算の導入もこのリストラ計画の一環のような話を別で聞いたことがありますので、それも含めて思うこと。
 キヨスクSuica決算の導入は、今まで店の製品の金額をすべて覚え即答でお釣りを返す職人的な店員さんしかできなかったキヨスクの仕事をアルバイトなど素人でもできるようにすることで、大量?リストラとアルバイト人員単価の軽減を狙っていたようです。
 中には採算割れの店舗もあると思いますし、その考えも少しはわかる気がします。


 システム導入を提案する際は、かつての工場の機械(ロボット)化と同じ発想で、人員(=人件費)削減を謳い文句で勧めることが多いような話を聞きました。
 『システム化によって、人員がこれだけ減らせるので何年の運用で元が取れる』という提案方法は、人件費が大きなコストになる今、利益を提案しやすく、経営層には説得力があるかもしれませんが、グローバル的には雇用の減少へ進めるものともいえます。
 IT業界に仕事が来るおかげで、雇用市場が減少していくとしたら、それはちょっと寂しいことかなと。。。


 そこで考えることとしては、先の提案は、『システム化によって人員をこれだけ減らせることによって、その余った人員で別のプロジェクトを行ってこれだけ利益が出せます。』というところまで話を持っていけないと駄目なのかなと思いました。
 ただ、これをいうならそこまで先の長い曖昧な予算計画の話を聞くような経営者がいることと、今までの仕事を辞めて新しいプロジェクトをやってみたいと思うような剰余候補員がいることと、そこまで大きな視野で計画を立てて説得できるような上流SE、またはシステム化だけでなく人事や新プロジェクトも含めたような上流提案組織がいるかと思います。
 なんか一介の技術屋には想像できない世界に入りそうです。
 人員が足りないから、システム化をしようというような選択肢があればいいのですが、システム化を決定してもそれが運用にまでもってくのはずっと先のことであり、短期的には即物的に人員増加して、長期的には人員削減を考えるという流れができているのかもしれません。
 なんかこのままじゃ寂しいと思うところもあり、IT業界の活性化によって雇用(IT産業に限らず)全体が増えるような、提案・計画を期待したいところです。


 インターネットは面白い世界ですが、それのみで産業(売買)が成立するものは少なく、ほとんど広告収入がメインの世界かと思います。Googleの提案するあちら側の世界での稼ぎ方にしても。
 まあ、それだけTVや出版業界がぼったくっていた広告収入が大きいということで、なんでも無料サービスになってしまう世界で、単独で商売になりえるものってなんだろうと考えてしまいます。