ふるさと納税制度

 「ふるさと納税」制度に首相意欲
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070507it12.htm


 面白い話だなと思いました。
 都心集中で地方の過疎化と財政不足に対する発言ではあると思いますが、ふるさとという曖昧な言葉では導入するには難しい気がします。
 「出身地」の定義は曖昧で「本籍地」とか「出生地」とは違い、自分が一番影響を受けた土地を自分で決めて呼ぶものです。
 こんなものを税制上管理するのでしょうか?


 引越しの多い人には、どこがふるさとなのか書類上にはわかりませんし、もし「出生地」に定義しても、産婦人科が減少してきている今日、地方に「ふるさと納税」を行う予備軍がいなくなって行くともいえます。>十年先には改正したい今だけ税法ならかまわないかもしれませんが


 納税先と選挙権先という問題点もあるようですが、都心にしか仕事がなく出てきた地元の好きな人や、単身赴任で上京している人など地元に還元したい人もいると思います。
 もしも、世界に羽ばたく様な有名人が地方から出たとして、その人の一部が地元に還元されるとなれば、地方としても人材の育成に力が入るでしょう。
 ですので、この議論は面白いと思うのです。


 私としては、住民税の一部の振込先を自由に指定できる、と面白いかなと考えます。基本はふるさとだとしても、「ふるさと」に拘る必要はないと思うのです。
 そうすれば、お気に入りの旅行先や、財政難の中がんばっている地方を応援したいなと思えばそこに振り込めばいいですし、地元が変な条例を始めたなと思えば選挙権がなくても変更という意思表示もできるわけです。
 もちろん、戻ることのない地元ではなく、今住んでいる街に還元したいという選択肢もあるわけです。
 行き着くところ地方の人気取り合戦が始まり、それが活性化に繋がるかなと。
 ここまで来ると地方にとっても安易な制度じゃなくなりますね。


 まあ、この記事を読んでこんなことを考えたところです。