創造性

 第4次産業を求める声が大きいそうです。
 日本の高度成長を支えた第2次産業(製造業)は、近年は近隣諸国の追い上げと日本の人件費の高さから、海外生産も増えてきていますし、いつまで続くかは微妙なところです。>企業は国際企業となれば生き残れるとは思いますが
 第3次産業(サービス業)では、IT産業は海外に通用するようなソフトはあまり聞きませんし、国内需要は今はあるにしても海外需要を視野に入れた話はほとんど聞きません。>大手ならあるのかな?
 サービス業全体で見ても、海外からお金の取れる日本のサービスってあまり聞きません。
 資源国でも第一次生産国でもない以上、日本は海外からお金を稼ぐことでしか富を維持できず、主力の第2次産業力が低下していくのであれば、次に新しい産業を求めるのは道理であり、第3次産業が国内サービスレベルで海外に通用しないのであれば、第4次産業に海外からの収益を期待できるものを求めるのかもしれません。


 この第4次産業に、世間的に明確的な定義はまだですが「情報創造産業」という話がありました。
 日本のまんがやアニメは海外でも需要があるとニュースなどでも話題にされるようになりましたし、広く海外からの収益を期待できる産業なのかもしれません。


 最近の著作権問題の記事や法改正の議論やコピーワンスなどコンテンツ保護の強化を見ていると、この「情報創造産業」の利権確保のためにやっているのかなと思うところがあります。


 とはいえ、これはインターネットの情報共有思想や総クリエイター(誰もがクリエイターになって自分の創造物を公開できる)指向と対立すると思います。


 どのように進展するかわかりませんが、「情報創造産業」が確立した結果、創造性停滞国にはならないでほしいと思うところです。
 権利の議論も必要ですが、創造性の土壌を見失わないように。。。