好きな仕事

モチベーションは楽しさ創造から
 人は何時間働くと過労死するのか?
 http://d.hatena.ne.jp/favre21/20071204#1196723404


404 Blog Not Found
 好きを貫いている者の礼儀
 http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50962510.html


分裂勘違い君劇場
 「好きを貫く」よりも、もっと気分よく生きる方法
 http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20071209


 まだ人のblogに意見を書くには抵抗のあるほうなんだけど、今回のこの話はいろいろな意見が出て参考になったと共にいろいろと考えることにもなったので知らない人に向けて紹介。
 他にもトラックバンクを見ていくと、読みきれないほどの人の意見があるので、その中にも面白い意見はあるかと思う。


 これらの意見を読んで、自分の意見はどうだと言ったとき、結局は自分の経験や立場と言った主観が入ってきます。
 社会的、一般的な話と言いながらも、好きな仕事をしている人と嫌いな仕事をしている人にアンケートをとった統計資料があるわけじゃないし、探せば、好きな仕事を好きなまま続けている人もやめた人もいれば、嫌いな仕事を嫌いなまま続けている人もやめた人も、いると思います。
 結局、その人の性格、興味の度合い、職種、環境、いろいろなもの組み合わせもあってきまるもので、一概にどうという結論は出ないでしょう。


 こういう意見の前では、自分の立ち位置(性格、興味の度合い、職種、環境)を確認してから聞かないと、自分に合わない意見を参考にしてしまうことになってしまいます。
 ただ、人の立ち位置が自分とは違うと言う、主観ではなく客観性を再確認するにはとても参考になります。




 この話を読んでいて、ふと考えたことは、『「好きを貫く」という仕事の流れは、個人主義の流れによるものかな』と言うこと。
 少し前から、成果主義についても同じ個人主義の流れかなと考えていました。


 成果主義については、会社の経営者側の主張として、人件費削減の口実になど使われて一時期は批判も増えましたが、一方、若者からの支持も高いと言う話を聞いたことがあります。
 これについての考察は、個人主義が定着している若者層では、自分への報酬をモチベーション維持の唯一のよりどころとし、周り同士でプラスの影響を与え合うことが少ないからではないかといったものです。
 派遣市場が大きくなってますが、ひとたび派遣先に出れば、自社の横の繋がりなんてあまりありませんし、誰かが率先して和を作らなければ、ただ割り当てられた作業を行うだけの淡白な職場環境が出来ると思います。


 今回の「好きを貫く」も初めはいい話だと思っていたのですが、よくよく考えるうちに、モチベーションの維持のよりどころが自分にしかないために、自分の興味に依存するしかないのかと思うところまで来ました。
 個人的な視点から、自分のモチベーションを高く維持するために「好きを貫く」と言うのは正しいかもしれません。それで普段の何倍もの能力・生産性を出せるのであれば、意味はあるでしょう。
 ただ、周囲の評価と自分の評価がずれていると言う環境に強という人は一握りの人です。
 環境が変わらず、自分の中だけでモチベーションを維持しつづけると、どこかで折れてしまいます。


 一時的にモチベーションを高めている間に、周りからの評価も高くなり、さらにそれをモチベーションの土台として高めていく、好循環が維持されることが理想です。
 しかし、個人主義が広がるなかで、周りに対しての関心が薄くなり、ひいては周りを評価しなくなれば、それは難しくなります。
 そんな環境になれば、お互いにどこかで折れるのを待つだけのになります。


 だから、組織的な視点からは、周りに関心を持ち、お互いに良い影響を与え合おうという姿勢が必要かと思います。