80%書く

 これは自己流というか、自分で考察した結果、行き着いたやり方。


 まず、検討する際の目標は、
1.設計書を書く工程の全体が把握できていること
2.どの段階でも可能な限り整合性が取れていること


 文章の全体を把握するには、まず、文章の構成を決めることが早いと思います。
 文頭から章・節・項・…のような構成を決め、タイトルとその要約や書きたいことを書いていく。
 初めは、大雑把に章のリストを作成し、次に各章毎の節を(章の要約を確認しながら)作成する。もちろん、節が終われば、項も同じように・・・
 こうして、階層構造的に内容を掘り下げていくことが記述レベルを上げていくことだと考えます。>目次のタイトルレベルで終わるわけでなく記述項目や段落レベルまで深くしていく


 階層構造に把握することで、お互いの章の関係とか、章とその下位の節の関係とか見えてくるようになります。
 調べてみると、一般的な文章でも書き方として、文頭から書くよりは文章構成を作成するのが正しい書き方でいろいろと説明・紹介が見つかりました。
 ただ、今回は設計書なので、これから構成についての検討が入ります。
・章で書きたかったことが下位の節で足りているか?
・同じような構成の節同士が同じような項を下位に持っているのか?
・似たような構成の節同士がその差異を下位構成として現れているか?
(『似たような』という以上は、同じような構成だけどどこかに差異を表現する場所があるはず)


 検討の足りないところがどこかも見えてくるし、今すぐに書ききれなければ、まだ追加の余地があるということをわかるようにすることで、後で再検討をすることも忘れずに出来ます。
 また、記述を共通化できるものがあるならば、それらを共通の節や項として切り出すことで合理的に文章量を減らすことを決められます。


 これだけで、設計書を書く工程の全体が把握できるようになると思います。>誤差はあるにしても、あまりにも経験に頼った漠然としたものよりは根拠がつきます。
 各章・節・項で要約や書きたいことを書いてるので、いつ時点でも整合性を維持することができますし、漏れの確認もしやすくなります。
 最下層の要約はそのまま設計書の記述内容になります。


 個人的に、設計作業と設計書作成作業は別物と考えています。>一般にどうか知らないので
 設計作業と言うのは、作るために必要なことを過不足なく洗い出し、整理する作業です。
 設計書はそれを読ませる相手に合わせ、書式に則ってまとめる作業だと思います。
 設計作業の資料をそのまま設計書に流用できることが工数削減の理想ではありますが、常に新しいものを作っているのであれば 新しい検討事項やその結果の記述の仕方の問題が出てきます。
 設計書の書式どおりに書けば設計ができると言うものではなく、設計工程は、設計作業があり、次に設計書作成作業になると思います。
 設計工程が50%進んだから、設計書が50%出来上がっていると言うことはありえません。
 設計書を書きながら設計を行っていては、全体が見えておらず、たとえ「50%出来上がりました」と言っても、その本人自身全体を把握しておらず、言質の保証はありません(本人がサービス残業で保証してくれることになるかもしれませんが)。
 工数と作成物の関係は、設計書作成作業工数50%と作成物50%の関係は成り立つかもしれませんが、設計&設計書作成作業工数50%と作成物50%の関係は成り立たないと思います。


 一方、見積もりのための作業で、作業を階層構造的に分けていく作業は、細かいところまで行くと、設計作業の先の文章構成の階層構造分けと変わりません。
 階層構造がしっかりできあがり、確認・検討作業がなくなるれば、あとは、設計書作成作業だけになります。
 見積もりの精度を上げる作業=設計作業とすると、見積もり工数の中で方針を決められるのもを決め、確認を取れるものは取れば、設計作業を少しは前倒しで減らせるのではと考えます。>まあ、小さいプロジェクトに限られますが


 最近は、マインドマップとか整理術とか、階層構造的な思考方法に興味があります。
 トップダウン的に階層構造で物事を考えることは、全体像をつかんだり、方向性を見失わないためには有効な方法と考えます。
 とはいえ、あとで構成整理をしたことで、継ぎ接ぎ的な文章になり、語尾などニアンス的な修正が必要になり、おかしな文章のまま残り、恥ずかしい思いをすることがあるので、気をつけないといけません。>この文章も誤字が多そうだw