道路財源維持

 暫定税率の10年間延長を=道路整備促進で決議−関係4団体
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071129-00000127-jij-pol


 道路特定財源の一般化阻止には賛成なんだけど、暫定税率の維持って意味あるの?って思っています。
 道路十分に作ったから一般財源化するっていうなら、先に暫定税率廃止って言う意見持ちですが、地方の土木産業のために暫定税率の維持しようとしているとしたら、地方にとっても無駄なことなんじゃない?と思います。
 割合とか正確な計算をしているわけではないので、感覚的な意見ですが、ガソリンがどんどん値上げして、ガソリン税として払う額が増える中、都会の人は車がなくてもやっていけます。
 若者のマイカー志向が落ちてきている昨今、ガソリンが値上げして圧迫されるのは、移動手段としてどうしても車が必要な地方生活者の家計であり、地方で集めたお金で地方に道を作ると言うのであれば、都会に住む方はまったく気にしなくてもいいと思うのです。
 まあ、都会でも道路の維持整備の費用は必要ですし、その産業で食べている人がいますので、それ相応には必要ですが。。。


 だから、むしろ、地方から暫定税率の廃止、または低下を訴えた方が、地方のお金の回りが良くなると思うのです。
 地方生活者の家計を圧迫している要因を取り除くことが、地方をより住みやすい方向に進むものと思うのですが、その方向性の計算を見かけることがなく、廃止したときの経済損失計算ばかり取り上げられます。
 これで誰が得をするんだろうと考えてしまうのですが。。。


 一度、マイカーを捨てて都会に出てしまうと、地方に戻るには車の購入の初期投資が必要だったり、今のガソリンの値上げを見ていると億劫になります。
 これを思って、戻りたくない人なんているかもしれません。
 ドライブは面白いのですが、代わりのものはいくらでもあり、毎日運転しなくても困りません。
 都内の電車の通勤ラッシュはよく取り上げられますが、言ってしまえば地方の車の通勤ラッシュも嫌いです。さらに、どんなに深夜残業で疲れても、安全運転の気を抜くわけにはいきませんから。


 私は、この度の引越で車を処分することにしましたので、この先、ガソリンの価格や暫定税率を上げて道路つくりに力を入れようがかまいません。(実際には、物価に運輸費用が上澄みされるので困りますが)
 それで本当に地方が活性化すると思っているなら、作り続ければいいでしょう。(本当に有効な道路もあると思います)
 ただ、今後もガソリンの価格が過去のように下がることがないとするならば、今まで税率としてガソリンの価格につられて増加していた税金を、リッターあたりの固定金額にするなど地方生活者の生活を考えた提案をした方が良いのではと思いました。


 こういう意見が上がってくるところを見たことがないので、暫定税率として都心から地方に流れる額が大きいのか、土建業からの組織票が大切なのか、いろいろと理由を考えてしまうところです。